奥村前理事長と私が出会ったのは、今から３０年ほど前の事になります。私たちは、アメリカのテキサス州サンアントニアで行われた「障がい児者のファミリーサポート世界大会」に参加するための日本人メンバーとして出会いました。

その後、全国から参加した仲間と交流を重ねる中で、茅ヶ崎からいわきに度々訪れ、役職員の皆様との交流・研修を重ねて参りました。そうした縁から、社会福祉法人「エル・ファロ」設立から現在まで約２０年、理事としてお手伝いさせていただきました。

その間、あの東日本大震災が発生しました。震災当時、孤立してしまったエル・ファロのグループホームの皆さんに、私の地元である茅ヶ崎の施設でしばらく過ごしていただいたり、「エル・ファロを救う会」を同志で結成して駅前等での募金活動を行い、少額ながら義援金を寄付させていただいたりしました。

未曾有の災害を受けられ大変な状況にもかかわらず、「エル・ファロ」はよみがえりました。
　それは、何よりも奥村前理事長を始め役職員の皆さん、利用者やご家族の皆さんの努力により、いわきに於ける障がい者の地域生活を支える支援の輪を継続・発展させていらしたことであると大変評価しております。

このたび、ご縁をいただきまして理事長をお引き受けいたしました。
　今までの皆さんの活動の成果を継承しつつ、いわきを中心とした多くの障がい者とそのご家族の幸せに寄与できる法人を目指し、尽力する所存です。

これまで、多くの方々のご支援で築き上げた「エル・ファロ」の心（こころ）を継承し、次世代の担い手を育成し、持続可能な事業体として成長できるよう、職員一丸となって取り組んで参ります。

今まで同様、皆様のご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。

2022年 4月吉日　社会福祉法人 エル・ファロ 理事長 和田 清